経済活動によって何が決まるか、経済を評価するための指標とは(経済 第2回)
経済とは、何かについてざっくりとした説明をしました。
この記事では、経済活動によって何が決まるのか、また経済活動を分析にするために何を指標と考えればよいか見ていきます。
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経済をミクロな視点から見る
経済活動によって何が決まるのか考えるために、経済活動を家計や企業の視点から見てみます。家計や企業の最適な行動の指標となるのは、市場価格、つまりモノの値段が挙げられます。モノの値段は、市場において消費者と生産者の交渉、つまり需要と供給によって決定します。また、労働サービスの対価である賃金も、基本的には労働の需要と供給から決まりますが、物価にも左右されます。
需要と供給の相対的な関係によってモノの値段は決まる
市場では、消費者と生産者がお互いの満足度が最大となるように行動します。満足度には上限はないですが、市場のモノやサービスを生産するための資本・土地・労働(=資源)には限りがあるため、家計や企業の経済活動を考える中で、効率的な資源配分についても考える必要があります。
経済活動の中で、資源配分が決まる
経済をマクロな視点から見る
経済活動を評価するためには、家計や企業といった単位ではなく、より大きな人間の集団である「国」単位で経済活動を見ていきます。「国」単位の中で市場をモノ・ヒト・カネに分類して、それぞれの経済活動を分析します。
市場をモノ・ヒト・カネの視点で分析する
モノの市場(=財市場)は、GDP(=国内総生産)といった経済指標を使い、市場の動きを分析します。GDPとは国内の付加価値、つまり新たに加えられた価値の合計です。
ヒトの市場(=労働市場)は、失業率を経済指標として使い、市長の流れを見ていきます。
カネの市場(=資産市場)ついてですが、カネはモノ・ヒトにはない性質を持っています。カネは銀行に預けて利子を得ることができるほか、国・企業が発行する国債・社債などの債券にすることもできます。銀行に預けた場合も、債券にした場合も預けた金がそのまま戻ってくるということはありません。カネを預けた場合は利子が発生します。つまり、カネは新たなカネを生み出す性質を持っています。カネの市場では、利子率を使って市場を分析していきます。
経済学の指標は、GDP・失業率・利子率*1
*1.かなり省略してます。実際には数多くの指標が存在します。
まとめ
経済活動によって、モノの値段・効率的な資源配分が決まる。経済活動を評価する指標としてGDP・失業率・利子率が挙げられる。
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